塗料の中で上位クラスとなるフッ素塗料ですが、耐久性に優れている面、価格も高額なります。特徴やメリットデメリットをご紹介します。塗料選びに参考にしてください。
フッ素樹脂、フッ素塗料
フッ素樹脂とは
フッ素樹脂は、分子構造にフッ素原子を含む、蛍石という7色に光るハロゲン系鉱物を原料で製造されています。耐熱性、滑り性、非粘着性、低摩擦性、絶縁性に優れた性質を持つプラスチックです。
フッ素塗料とは
フッ素樹脂系の合成樹脂は、最高クラスの耐久性、耐候性に優れ、特に4Fフッ素樹脂はの塗料は最も耐候性に優れています。これまでフッ素樹脂塗料は3Fフッ化フッ素樹脂が主流でしたが、塩素原子による劣化の弱点を防ぐために、塩素原子の代わりにフッ素原子をもう一つ加え4Fとし進化したのが、4Fフッ素樹脂塗料です。日本ペイントではこれにセラミック変性樹脂(無機系)を加え『ファイン4Fセラミック』、4フッカフッ素セラミック塗料を出しています。
外装用塗料による合成樹脂の期待耐用年数(目安)
- アクリル樹脂塗料:4~6年
- ウレタン樹脂塗料 :6~9 年
- シリコン樹脂塗料 :7~13 年
- フッ素樹脂塗料:13~20 年
フッ素塗料のメリット、デメリット
アクリル塗料に限ってではないですが、簡単に表記してみた内容です。
メリット
- 耐久性、耐候性が高く寿命が長い
- 光沢感があり艶が良い
- メンテナンス回数としては費用を抑えられる
デメリット
- 費用が高額
- 塗膜が硬くヘアクラックの恐れがある
- 次回塗り替え時、特殊下塗り材をを使わないといけない
- 追従性に劣る
- ツヤなしがない
フッ素塗料の活用場面
- ビルやタワーなどの大きい建造物
- 一般住宅
- 飛行機やフライパンなどの建造物以外
塗る箇所の耐用年数に注意
外壁用、屋根用と耐用年数が違う場合があります。屋根は主に劣化が早く、外壁との耐用年数に差が出てしまいます。ほかにも、シーリング材や付帯部など劣化しやすい箇所を含め、耐用年数を考えて材料も選ばなければいけません。またフッ素塗料の耐用年数が長くても、塗装する家自体に耐用年数が見られない場合、高い塗料も意味がなくなってしまいます。塗り替えは日常で後回しにされがちです。メンテナンスが塗装で済む範囲内での塗り替え検討を、お勧めします。
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