塗り替えの時期に使われる塗料、成分は何を使われてるなど気にされないと思います。業者を探し相見積もりをし、大抵安い業者に頼みます。そこから契約、塗料のグレート(シリコンやフッ素など)色選びとなるでしょう。ここでのグレード分けは、塗料に含まれる内容成分で決まってくるのです。
塗料の成分は4つで構成されている
塗料の成分は『顔料』『樹脂』『添加物』『溶媒(溶剤)』の4つに分けられ、うまく調合することでさまざまな効果につながってきます。
色をつける『顔料』
顔料の大きな役割は、色をつける事です。塗料を増量したり、錆止め効果のものもあり、役割の違いによって使い分けられます。
顔料の種類 | 役割 |
---|---|
着色顔料 | ・塗料の色を決める |
体質顔料 | ・塗膜と肉厚、強度を与える ・塗料のつやを消す |
さび止め顔料 | ・さびを防ぐ防錆目的の顔料 |
骨材 | ・塗料を増量する |
金属粉顔料 | シルバー(アルミニウム粉)、メタリック等金属を粉砕加工した顔料 |
顔料(色)の有る無しによる違い
- 顔料の入っている塗料(色が付いている)=エナメル塗料
- 顔料の入っていない塗料(透明) =クリヤー塗料
塗料のメインとなる『樹脂』
塗料のメインになる樹脂成分は、塗られたものの表面を保護し、美観を与えます。塗料でよく耳にする、アクリル、ウレタン、シリコン、フッ素などの様々な樹脂成分があり、天然のものから合成樹脂まで目的、用途によって調合されています。
外装用塗料による合成樹脂の期待耐用年数(目安)
- アクリル樹脂塗料:4~6年
- ウレタン樹脂塗料 :6~9 年
- シリコン樹脂塗料 :7~13 年
- フッ素樹脂塗料:13~20 年
様々な効果のある『添加剤』
樹脂に性能を与える添加剤には、現代の高性能塗料を支えているもので、主に液ダレ防止材、沈澱防止剤などの使いやすく、長落ちしやすく、仕上げを綺麗にするために使われています。
- 可塑剤 : 塗膜に柔軟性を付加させる
- 防カビ剤 : 塗膜にかびの発生を防ぐ機能を付加する
- タレ防止剤 : 塗装時にたれる現象を防止する機能を付加する
- つや消し剤 :塗膜の艶を調整する
樹脂を塗り易くする『溶剤』
樹脂そのものには、流動性はなく、塗りひりげることできません。溶剤は樹脂の溶解(希釈)に使用し、水と有機溶剤系(シンナーなど)2種類あり、有機溶剤にも、弱溶剤と強溶剤にがあります。
この溶剤は、塗料が乾く時に水やシンナーが揮発(蒸発)する事で塗膜が形成されます。
『樹脂』の選択によって性能が変わる
塗料を選ぶ際に、気にされるのはここで言うグレードになる『樹脂』です。様々な種類のある樹脂によって性能が決まります。代表的なアクリル系、ウレタン系、シリコン系、フッ素系と様々です。塗料選択の時には、建物の状況や、自分の家にあった塗料をお選びください。
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