八王子地域のスレート瓦やコロニアル屋根に必要な縁切りとは？タスペーサーを活用すべき理由を解説

スレート瓦やコロニアル屋根では「縁切り」が必要って本当？

スレート瓦やコロニアル屋根の場合、塗り替え時には必ず「縁切り」という作業が必要になることをご存知でしょうか。

縁切りとは、塗り替え後に塗料によって引っ付いてしまった屋根同士をカッターなどで切り離す作業のことです。

この縁切りを行う目的は、屋根と屋根の間にわずかな隙間を作るためです。

「そんなことをしたら雨漏りするのでは？」と心配になった方がいるかもしれません。

しかし、この縁切りによって反対に雨漏りを防止することができるのです。

なぜなら、隙間があることによって屋根に雨水が溜まることなく、雨どいに流れていくのを促すことができるからです。

スレート瓦やコロニアル屋根の表面をよく見てみると、本来であれば溝があることが分かります。

しかし、塗り替えの際にこの溝が塗料で埋もれてしまうことがよくあるので、雨水を排出しやすくするために縁切りという作業が欠かせないのです。

実際、縁切りをしなかった場合では屋根に雨水が溜まったままになって、表面は乾いているのに雨の日に浸水したままになった内部が腐食してしまうケースが続出しています。

屋根と屋根の間にわずかな隙間を作る縁切りは雨漏りを防止する効果がありますが、その他にも結露を防ぐ効果もあります。

夏場に氷を入れた飲み物を部屋に置いておくとグラスの周りにたくさんの水滴が付きます。

また、冬場に暖房がよく効いている部屋の窓ガラスの表面にも水滴が付いて、カビが生える原因になるほどです。

これらの現象は、外側と内側の気温差によって空気中に漂っている水分が水滴になることで現れています。

同様に建物内においては暖かい空気はどんどん上昇するため、水分を含んだ暖かい空気が屋根の外側の冷たい空気によって冷やされると、結露による水滴が生じます。

この時に縁切りが行われていると、結露によって生じた水滴が蒸発しやすくなって、内部の腐食を防ぐことができます。

しかし、縁切りが行われていないと水滴がいつまで経っても屋根内部で溜まり続けることになるので、知らないうちに腐食してしまうことが多いのです。

縁切りはカッターでもすることができますが、実はさまざまなデメリットがあるため、「タスペーサー」ですべきだという考えが徐々に定着するようになっています。

カッターを利用することによるデメリットは、次の3つです。

まず1つ目は、カッターによって塗装が傷付く可能性があるということです。

塗装業者は高所での作業は慣れていますが、何十回何百回とするうちにちょっとした手元の狂いで塗装が傷付いてしまうことがあります。

2つ目は、手間と時間がかかるということです。

カッターによる縁切りは当然ことながら一枚一枚手作業となるため、膨大な手間と時間が必要になってしまいます。

最後に3つ目は、費用が高くなるということです。

塗装業者の手間がかかるということはその分人件費がかさむので、塗り替え費用に大きく上乗せされてしまいます。

そこで、最近では縁切りをする際にタスペーサーを導入する塗装業者が増えています。

タスペーサーとは屋根と屋根の間に挟み込んで隙間が作れるアイテムで、カッターのように塗装を傷つけることなく縁切りができます。

また、簡単に挟み込むことができるため、作業時間が大幅に短縮して、人件費を抑えることにも繋がります。

屋根の塗り替えの際にはタスペーサーを利用している塗装業者を選ぶ方が塗装費用を抑えられる可能性があるので、見積もり時に質問してみましょう。

簡単かつ短時間で縁切り作業ができるタスペーサーは雨漏りや屋根内部の結露を防止するために必要なものですが、必要としない屋根も2種類あるのをご存知でしょうか。

1つ目は、屋根と屋根の間に4mm以上の隙間がある場合です。

このような屋根は十分な隙間があるため縁切りをしなくても塗装によってくっつく可能性が低いだけでなく、タスペーサーを挟み込んでも固定することができないため、必要ありません。

2つ目は、紫外線がよく当たる方角にある屋根です。建物があるエリアや気候、周囲の環境によって変わりますが、一般的には南方向にある屋根は紫外線がよく当たるので、タスペーサーは必要ありません。

なぜなら、屋根に紫外線が当たると自然に反りかえってくるため、タスペーサーを挟み込まなくても隙間ができるからです。

しかし、紫外線がよく当たる方角の屋根以外についてはタスペーサーが必要となり、その見極めは塗装業者の腕の見せどころとなります。

スレート瓦やコロニアル屋根の建物にお住まいの方は、縁切りの重要性が理解できたことと思います。

屋根の塗り替えや縁切り作業が行われているかどうかの確認については、八王子市にある塗創建にお問い合わせください。

タスペーサーを使用して状態に合わせて最適な塗り替えをさせていただきます。