色褪せしてしまう原因!
外壁や屋根が劣化症状の原因の一つとして
色褪せがあり褪色とも呼ばれます。褪色は、清掃によって取り除く事はできません。
衣食住であれば、カーテンや衣服、車などが耐久消費財にも起こります。
世の中の全ては、原子同士の結合によって、物質は構成されています。
原子同士の結びつきは、結合エネルギーで示され、上回る結合エネルギーを
受けると破壊され劣化の進行として『色褪せ』の変化が起こります。
紫外線と結合エネルギーの色褪せの仕組み
建物に絶えず降り注ぐ、太陽光の一部『紫外線』にもエネルギーがあり
物質に与える破壊エネルギーです。化学的な単位で表すと410kj/mol (キロジュール毎モル)
塗料の主なグレード別、結合エネルギー
- アクリル塗料 356kl/mol
- ウレタン塗料 356kl /mol
- シリコン塗料 390kl/mol
- フッ素塗料 485kl/mol
- 無機塗料 440kl/mol
紫外線の結合エネルギー410kl/molより上回る数値は劣化しずらく
下回る数値は劣化しやすいという事になります。
塗料にはグレードによって耐用年数がありますが、数値が高いものは劣化しづらいので
耐用年数が長くなり価格も高額になります。
塗料は、人の手によって作られた合成樹脂を含んだ有機塗料
その有機結合の破壊を紫外線から制御する目的で添加剤を加え、耐候性、耐久性を測っています。
主に2種類
- 紫外線収集剤 紫外線を吸収し樹脂の劣化を防ぐ添加剤
- 光安定剤 劣化を促すラジカルと反応し無害化する添加剤
このラジカルを制御する塗料、1液水性ラジカル制御型ハイブリット高耐候性塗料
代表的な日本ペイントの『パーフェクトップ』があります。
色褪せしやすい色
- 1位 赤
- 2位 黄色
- 3位 紫
特にこの3色は、原色系などの彩度が高い色です。紫外線を吸収しやすく
色褪せの進行が早くなります。
色褪せしにく色
- 1位 白
- 2位 黒
- 3位 青
白と黒が1位2位をとなりましたが、白と黒は共通して汚れやすいというデメリットがあります。
白は、白色顔料でもある酸化チタンでもあり、酸化チタンは光に当たると劣化の原因である
ラジカルの発生させてしまいます。
黒は、赤外線を吸収しやすく温度の上昇の劣化によって艶がなくなってしまうと
一気に色褪せしたように見える点があります。
結果、何色がおすすめなのか?
色褪せ、汚れなど目立ちにくいという意味では
ベージュ、オレンジ系、ブラウン、ブルー系が、どれもよく見かけ選ばれる人気の色です
10年前後は選んだ色なので、飽きることの少ないベージュはシンプルで調和がとれ
変に目立たないなどで、特に多く選ばれています。
外壁塗装は、八王子の塗創建にお問い合わせください。